私は子供が2人いるのですが、第2子の妊娠中に低置胎盤と診断されました。
不安な気持ちの中、総合病院に転院し、MRIやレントゲン検査をして胎盤の様子を確認。
帝王切開で出産することを医師からつげられていたのですが…。
出産直前に低置胎盤が治り自然分娩で出産できました。
その時の出産体験を共有したいと思います。
今、妊娠中で低置胎盤と診断されたあなたは不安な気持ちでこのサイトに辿りつきましたよね。
今回は治ったお話をご紹介するので、治る可能性もあるということで少しでも不安が解決できればと思います。
低置胎盤とは
普通は胎盤が子宮の上の方にあります。
それに対して低置胎盤は子宮口から2センチ以内と下の方に胎盤があります。
子宮口にかぶさっている胎盤は前置胎盤といいます。
最終的な低置胎盤の判断は、お腹がだいぶ膨らんだ妊娠の後期に最終診断されます。
お腹の膨らみで胎盤が上にあがることもあるのだそうです。
低置胎盤と診断されてからの生活
結論からいうと、普通の生活で大丈夫です。
上の子がいたので毎日公園で遊んでいたけど、なんともありませんでした。
ただし、低置胎盤も前置胎盤も出血の危険があります。
体を動かしても動かさなくてもリスクは変わらないので、出血したらすぐに病院に行くということだけ頭に入れておけばOKです。
私も妊婦検診のたびに、「少しでも出血したらすぐに病院に来てね」と言われておりました
\ストレスは強敵!リラックスの為に/
-
【妊娠中のリラックス】デカフェコーヒーは『極・馨(ごっこう)』がおすすめ!
妊娠中でも家で飲めるコーヒーが知りたい! 買ってきたデカフェが美味しくない デカフェのフレーバーコーヒーないかな? 妊娠前、毎日必ず2杯は飲んでいたコーヒー。特に私はフレーバーコーヒーが大好き! でも ...
続きを見る
診断された経緯
- 27週●妊婦検診のクリニックで低置胎盤と診断
- 30週●総合病院に転院
- MRIの検査が必要だと宣告される
妊婦検診は近所のクリニックに通っていました。
27週の妊婦検診で低置胎盤と診断され、29週の妊婦検診で次回からは出産する病院に転院するように言われました。
出産する病院は元々上の子を出産したNICUのある総合病院に決めていたので、「わかりました~」という軽い感じで転院しました。
妊娠30週。
転院先での妊婦検診で、「何か胎盤が低いらしいです」と医師に伝える。
内診してから「・・・ちょっと、偉い先生にみてもらうね」
と言い、内診台に放置。
しばらくして先輩の医師到着。
先輩医師に「MRIした方がいいね」と言われました。
転院前のクリニックでは低置胎盤のことを詳しく説明されませんでした。
ところが転院してから急にMRIとか言われ「あれっ、低置胎盤て大変な事なの?!」と大ごとだということに気づき、そこからネットで調べまくることになるのです。
突然の入院
妊婦検診は毎回何事もなく終了していました。
そんなある日、36週の妊婦検診で「羊水が減ってるね~」と言われ突然の入院!
恐らく1人目の出産や予定日より早く生まれる体質の方は36週では帝王切開の予定が決まっていると思いますが、私は予定日よりかなり遅れるタイプだったので臨月になっても帝王切開の予定は決まっていませんでした。
入院の原因は羊水の量だったので、入院してから3日で元に戻り(というか始めからそんなに減ってなかった?)すぐに退院しました。
MRIとレントゲンの検査
入院するとすぐ医師から「MRIとレントゲンを撮っちゃおっか」と。
MRIは磁気なので妊娠中でも大丈夫なようです。
ただし撮影中は息を止めなくてはならず、ただでさえ妊娠中は呼吸が苦しいのに、息を止め続けるのがすごくつらかったです。
レントゲンは胎児が被ばくしないように、お腹に被ばくを防ぐカバーを巻いてから撮影します。
自己貯血をすすめられる
低置胎盤や前置胎盤は子宮と癒着しているため、出産後の胎盤がはがれるときに普通よりも多く出血してしまいます。
大量に出血したときに輸血するため、入院中に自己貯血を勧められました。
他人の血を輸血するのは、やはりごくまれとは言えリスクがあることを説明されました。
でも私は自己貯血を断りました。
理由は
- 鉄材を飲むほど、貧血気味だったから
- 1週間後に娘とお出かけの約束があったから
今以上に貧血になって体調を崩してしまったら、娘との約束をやぶってしまうと思ったんですよね。
でも今思えば自己貯血しとけば良かったなと思っています。
なぜなら、やはり冷静に考えれば他人の血を入れるのは怖いと思ったこと。
もう一つは出産後は貧血でも体調が悪くなるほど生活に支障が出なかったからです。
38週で治る
37週の妊婦検診
まだ胎盤は低いままのようで、このままだと予定通りに帝王切開だと言われ、手術の同意書を書いたり検査をしたりしました。
38週の妊婦検診
胎盤の最終確認のため主治医ではなく、産科部長に内診してもらいました。
すると!
子宮口からギリギリ2センチ離れてるとの事!
帝王切開は体の負担が大きく、子宮口から胎盤が2センチ以上離れていれば経腟分娩ができるので、帝王切開から切り替わったのです。
\38週にして低置胎盤が治りました!/
なぜ治ったのかと言うと。
出産が近づくと子宮頚管が短くなります。
実は子宮頚管自体が短くなったわけではなく、もともと子宮頚管だったところがお腹の方にスライドします。
その時、胎盤も一緒にスライドするので、子宮口と胎盤に距離が出来るのです。
経腟分娩にかわったということは、あとは陣痛を待つだけ。
39週の妊婦検診
再び産科部長に内診してもらい、このまま経膣分娩で大丈夫との事。
まだ産まれそうにないのでグリグリされました。
痛いのよね~これ
私は第1子の時もそうですが、予定日より出産が遅れる傾向なのでギリギリ38週での最終診断になりました。
初産の方や予定日より早い傾向の方はもっと早く最終診断されると思います。
出産から産後まで
出産の始まりは破水
40週3日。(娘の時も41週3日で出産だったので予定日より遅れる体質です)
朝からちょびちょびの破水しました。
血も混ざっていたのですぐ病院に。
陣痛室に入院し、私だけ分娩着ではなく手術着に着替えることになりました。
低置胎盤は治ったといえど、子宮に癒着している可能性は高く、大量出血する可能性は大いにあります。
出産後に大量出血すると、はじめは手を入れて圧迫止血するけど、それでも血が止まらなかったときは手術でお腹を開けて止血することになります。
万が一に備えての手術着ですね。
出産後は予想通りの出血量
赤ちゃんが産まれ、胎盤が出た後やはりかなり出血したようです。
自分では見えないし、なんの感覚もありませんでした
出産に立ち会っていた母は、大量出血を見て失神しかけていましたが…。
どれくらい時間がかかったのかわかりませんが、私の場合は圧迫止血で血は止まりました。
出血量は1.5リットル。大きいペットボトル約1本分。
出血量が2リットル超えたら輸血すると言われていました
上の子の時は出血量が500ミリリットルくらいだったと思います。
それでも多めのようです。
出産後は貧血状態
1.5リットルにおさまったとはいえ大量出血して貧血状態なので、「起き上がらないように」と言われました。
トイレにも行けないので導尿済み。
食事も家族や看護師さんが手伝ってくれました。
翌日には起き上がって歩く練習。
貧血のときに急に起き上がると倒れてしまいますからね。
さすがに少し頭痛がして頭がフラフラしたけどすぐに治りました。
自力でトイレまで歩けることが確認されたら導尿もはずれ、普通に動けるようになりました。
まとめ
- 低置胎盤、前置胎盤でも普通に妊娠生活を送れるが出血に注意!
- 妊娠週数が増すにつれて胎盤が上がって治ることもある。
- 胎盤が上がらなかったら帝王切開になる。
- 低置胎盤が治っても出産時は出血量が多い。
- 出血に備えて自己貯血をおすすめ。
私は出産してからすぐに回復したし、無事産まれてきた息子も今でも元気いっぱいです。
個人差はとてもありますが、ここに辿り着いた方は低置胎盤の診断を受けて検索されたと思うので、経験談を聞くことで少しでも不安が解消されればよいなと思い、私の場合の低置胎盤の経験を書かせてもらいました。
どうか母子ともに健康に出産できますように。
▽▽妊娠8カ月が来たら出産準備▽▽